漆黒の豚
こんばんは
くろです(@cro_cro_cro_cro)
浅草雷門の写真がHi-STANDARDのアー写に見える。もはやそれにしか見えへん
いや、どうやろ。雷門がHi-STANDARDに見えてるのかHi-STANDARDが雷門に見えてるのか
これに関しては専門家の知識が必要に感じる
Hi-STANDARDと言えば我が人生の1ページに最近ほろ苦いページが増えたので今日はその1ページをブログにしたためるとともにそのネットの大海へ丸めてポイしようと思います
俺は友人に勧められたアプリを何の気なしに使ってた。所謂出会い系
アプリの仕様上男性会員が女性会員とやり取りしようとすると料金が発生する。ちなみに女性会員は基本無料。いや、それが良い悪いは別に言うてないけど男性有料女性無料
しょーもない出会いには鐚一文払いたくなかった俺はいろんな人と最初の1通だけ送ってあとは無視する手法を取っていた
まるでこのタイプの罠
を仕掛けて獲物を待つ猟師の如く俺は辛抱強く待ち続けたのだった
彼女が現れたのは9月頃。向こうから『良いね』が送られてきた。電撃が俺に走った
おほぉ〜♪邦ロック好きの吉高由里子から良いねが来たぁ〜♪
俺は自宅で3回ガッツポーズした後、天高く拳を掲げ白目を向いて脱糞した
とにかくその子の写真からくる第一印象はそんな感じやった
俺は正式にアプリの肥やしになった
その日から俺は吉高由里子と会話という名のノーガードの殴り合いを展開する
吉高由里子(以下ジーナ)の邦ロックに関する知識量、経験値は完全に俺を上回ってた
俺がどれだけ力を込めてパンチを打ち込んでもジーナはそれを軽く往なし、確実にエルボーを俺の股間の紳士に打ち込んできた
凄いぞ。凄いぞジーナ…!
これだけ知ってるなんて…会話が…会話が…おもしろいぞ…!
直接会って話してみたい…!
当時は冷静な判断が出来ていなかったが一旦冷静になって自分の行動を文章に起こすことで漸く分かった気づきがある
殴り合いでボコボコにされときながら直接会いたいと願うこの思考回路は普通ちゃう
これは性犯罪者、もしくはストーカーのそれに近い
ご飯に行こうという性犯罪者からの恐怖の誘いに対しジーナは快諾してくれた
決戦前夜
俺は持てる限りの面白エピソード(主に面白い友人のエピソードトークの盗作)を念入りに精査、メンテナンスを全裸で行った
自分トーナメントで勝ち抜いた面白エピソード(主に面白い友人のエピソードトークの盗作)をどういう構成で話すか考えているその姿はまさにカーチスとの決戦前夜に弾のメンテナンスを行うポルコ・ロッソそのもの
見てろよジーナ。関西で培ったこの話芸を惜しみなく披露し笑殺してやんよ
おもしろいとはこういうことさ
笑を取れない関西人はただの豚だ
この言葉を胸に俺は決戦へと向かった
実際のジーナはべらぼうに美人やった
背は高く、顔は小さく、スタイルも抜群
軽く引いた
なんでこんな美人やのに出会い系アプリしてんねん。あれか。セミナーか勧誘かツボ売りに来たんか
俺は財布をギュッと握った
いや、それでもいい
セミナーも皆勤賞で参加したるしツボだって根こそぎ俺が買い取ったるわと2秒で考え直す一人の男
隣を歩いているだけで鼻息を荒くするその姿まさに犯罪者
爽やかに話すジーナは何も考えていなんやろう
この後俺の話芸に翻弄され大爆笑に次ぐ大爆笑を叩き込まれついには精神が崩壊
やがて自分の名前も住んでる場所も思い出せなくなった彼女の耳元で俺は静かにこう囁く
Welcome to NEW WORLD.
完璧だ。完璧すぎる。完璧が過ぎた事なんて今まで経験した事なかったからびっくりした
ご飯を食べながら美女と犯罪者はあのバンドのあのライブいった?
とか
あの曲すげよくね?
とか
なんかそんな話をした
一通りジャブを打ち合った後俺は磨きに磨き上げた面白エピソード(主に面白い友人のエピソードトークの盗作)を次々とブチ込んだ
ダリャリャリャリャリャリャリャリャリャリャリャリャリャ!!!!!
その様子はエネルギー弾を延々と魔神ブゥへと打ち込むベジータそのものだった
モクモクモク…
やったか…?
結論を言うとこの後2回会うた
1回目は晩飯に
2回目は映画館に
3回目も晩飯に
映画はHi-STANDARDのドキュメント映画を観た
その時の記事はこちらに置いておこう。また違った見方ができるかもしれへん
それぞれの闘いで俺は持てる限りのわっしょいわっしょいをし、ジーナはそれら全てを難なく躱していった
比喩表現に次ぐ比喩表現でオブラートに包んではいるがお気づきの人もいてると思う
要するにゲロ滑りした
俺は
豚やった
俺は友人にこんな事を言われた事がある
「お前とおったらおもろいし笑うけど具体的に何で笑ったとかはパッと思い出せない」
そう、俺は自分の事をユーモラスの体現者と思っていたが実際のところ面白そうな煙に過ぎない
面白そうと思って近ずいてみても実体がないのだ。近ずいてみればなんて事ないただの煙
それが俺の正体
この例えですら面白くない上に分かりにくいからもはや救いようがない
思い返してみれば俺のトークで笑うのは人類に2人
オカンと婆ちゃんのみやった
3回の決闘で致死量の資金と笑いの自信を根こそぎ持って行かれた俺にはこのやり場のない虚無感をネットの海に投げる事しかできなかった
4回目の約束がなかった事にされてたと知った俺は
もうこれ以上の進展はないと判断しクールに去る
今俺が最も恐れている事は
「告白もしてないのに振られるなんてダッサ。それをブログに上げるなんてもっとダサい。恥の上塗りじゃん。女々しっ。死んだらええのに」という正論でも
「そもそもお前のブログおもんないで」という正論でも
「デート費用なんて男が持つに決まってるじゃん。ケチケチすんなよ」という正論でもない
そもそも費用は向こうの提案を押し退け自分から払ったし。ケチケチしてねぇし
俺が恐れているのはそんな事よりライブハウスで偶々再開した時に
「あ、私の前でゲロ滑りした豚だ」と彼女に思われるのではないかという事だ
あ〜そっかぁ…
俺は面白くない人だったんだぁ…
今まで面白い人の程で生活しててすみませんでした
以後気をつけます
エンディング I Fell For You,Fuck You/ken yokoyama
暇やったら他のくだらない話カテゴリも見てってや!