マキシマム ザ ホルモンの魅力を素人なりに紹介する記事
マキシマム ザ ホルモン
邦ロック界において代替が全く効かず、唯一無二の存在感、音楽性、インパクトを持った4人組
メンバー、歌詞、曲調、ライブスタイルから宣伝に至るまで他の邦ロックバンドとはもはや次元の違う領域にいる彼ら。何を隠そう僕が一番好きなバンドもマキシマム ザ ホルモン。今日は以前書いたホルモン紹介記事をリライトしようとした所滅却してしまったから改めてホルモンの記事を書いていこうと思います
ロックソング目で聴け!!!
ホルモンの魅力、その一つが異次元の領域から繰り出される言葉の暴力
ホルモンの歌詞は一見一聴じゃあその内容はまず理解できへんと思う。僕が特に衝撃を受けたのがロックンロール・チェーンソー。ホルモンは意向により楽曲のDLを一切しておらず、公式YouTubeのMVもほんの一部の楽曲しか公開してへん。まぁその理由は後にしよう
まずは話をもとに戻してロックンロール・チェーンソーの歌詞。まずは歌い出しから見てみる
茶番にブーイング連中
ボケ邪魔なパーティ
あの罠バラす気はこれっぽっちもねぇ
罪いくら?罪廃れん 犯人がレンガ投げ
化けた猫の腐乱死体連中 pork&bits
いかがだろう
初見の人の考える事はただ一つ「全く意味が分からんしなんか怖い」のはず。ちなみに原曲を聴いても一発で歌詞が分かる人間はこの世に存在しないと僕は断言する
僕が耳コピした歌詞がこちら
チャッバニブィンレッチュ
ボックジュマナプゥーリ
アロンワランバランスキハコレッポチモネッ
ツミックラツミッスタレンハリンガレンガラゲ
バケタネコノフラッシタレッチュポッピッ
初めて聴いた時僕は完全に英語かもしくは違う国の歌。少なくとも日本語ではないと思った。歌詞を見て衝撃を受けたことを覚えている
ロックンロール・チェーンソーは勿論、ホルモンの楽曲のほぼ全ては一見すると意味のわからない言葉の羅列、作詞作曲を手がける亮君の狂気の世界観に満ち溢れている。その根源は世の中に対する怒りや警鐘がほとんどなんやけど
さて、ここで冒頭で触れた楽曲のDL禁止の話に繋がってくるねんけど。亮君は『鬱くしき人々の歌』の中で「ロックソング目で聴け」と叫んでる
一見狂気に満ちたその歌詞の中にはこれでもかというくらいのメッセージ、叫びが込められてる。むしろ込めすぎた結果一見訳のわからん歌詞になってるんやと思う
何が言いたいかというと、ホルモンのCD。その中に入ってる歌詞カードにはほぼ全曲の解説カードが入ってるのだ。歌詞カードを見ながら、解説を見ながら音楽を聴くとようやくホルモンの曲は理解できるようになってる。恐ろしいエゴイスト
多くのアーティストは「曲の意味は聴いた人が考えてくれたら良いです」的なことをよく言う。でもホルモンは違う
「この曲の意味?歌詞カードに書いてるからそれ見ろや。ってかお前意味も分からずに曲聴いてテンション上がってんのけ?サッブ!!!」
くらいの前のめりな感じで僕らに意味を押し付けてくる。そのエゴイスト具合がたまらない
小さな怒りから大きな怒りからネタ的な曲まで。ホルモンの歌詞は亮君の頭蓋骨をカチ割って至近距離から脳みそを眺めているような、それほどに奥が深く、業が深く、狂気に満ち満ちている
なので少しでも気になったらCDを買うことをお勧めする。ちょうど最近新譜も出たし買ってみ!
ヘドバンばっかもうええて!
ロックンロール・チェーンソーの冒頭歌詞を見ただけでもホルモンが既に他のバンドとは一線を画すネクストレベルのバンドであることは十分にうかがえたと思う
次はそんな歌詞を武器にホルモンファン、通称腹ペコ達が愛してやまないライブについて語っていこうと思う
ホルモンのライブ。これを一言で表すとズバリ暴動である
よくゴリゴリ系(この括り方あんまり好きちゃうけど)と呼ばれるバンドに共通するとにかく激しいライブを毎回行う
ホルモンのライブの一番の特徴はやはりヘドバンやと思う
ヘドバン。ローマ字で書くとHEDO-BANG、英語で書くとHead Banking
簡単にざっくり言うと曲のリズムにあわせて頭をブンブンと上下に振ること
文字にすると別にどうってことない様に見えるかもしれない
頭振るだけかとなんだそのくらいかと。実はと言うべきか当然と言うべきかヘドバンは滅茶滅茶にきつい
頭をブンブンと上下に振ると人間はどうなるか。あなたは知っているだろうか。僕は知っている
頭をブンブンと上下に振ると人間は頭がクラクラするのだ
これだけって思うかも知れん。これだけだ
ただ量がすごい
ホルモンの曲はほぼ全てにヘドバンポイントが存在する
少し前に発表されたホルモンの新曲『拝啓VAP殿』この曲にはデスボイスとヘドバンが一切封印され逆に話題になった
それほどまでにホルモン=ヘドバンというのは認知されている
ただでさえ激しいライブにヘドバンの強要
腹ペコ達は大抵ホルモンのライブに飢餓状態で望む。それはホルモンのライブが待ち遠しすぎて死にかけてる状態
実際ナヲちゃんの妊活開け、数年ぶりのホルモンライブの時僕は
「ホルモンはよこいやコラァ!!!ぶちかましてみろやコラァ!!!」
くらいのテンションでライブに臨んだ
でも実際ライブに入ると2、3曲くらいで
「もうしんどい!早よ帰れや!!!」
くらいのテンションになる
何が言いたいかというとホルモンは一切手を抜かないのだ
面白いMCでバンド全体が面白い感じに見えるけどライブは手を一切抜かないし客にも手を抜かさせない
これがホルモンの真のすごさやと思う
他のどんなに好きなアーティストでもライブ終わりに「あと1曲聴きたかったなぁ」て思うことは多々ある
でもホルモンでそれを感じたことは一切ない。ダブルアンコールを一切しないと断言するホルモン
それほどまでに全身全霊、一音一音全力でぶつかってくるバンド他にいないんちゃうかなぁ
とにかくホルモンが好き
狂気的な歌詞、常軌を逸したライブ。これだけを見てホルモンの全てを知ったと言うのはあれや。なんかこう井の中の蛙というか。あんまええ例え出てこないけど調子ノンなよ!てことや!
ホルモンの魅力はそんなところでは収まらん
歌詞やライブなら「このバンドの方がヤバイけど?」て言われた時、音楽知識が浅い故に反論はまずできん
だがしかし!
だがしかしだ、パフォーマンス性においてホルモンに並べるバンドが一体いくつあるか。そこを聞きたい
とにかくホルモンは誰もが思い付いたとして出きるわけない、めんどくさそうと思ったことをとことんやる
それは商品を売るときに如実に現れる
商売根性すごいと言ってるわけではない。ファンを楽しませる事に余念がないのだ
まぁ、恐らく亮君が一番楽しんでいることは間違いないのだが、結果ファンも楽しんでてめちゃすごい
例えば狂気の視聴システムと呼ばれたホルモンDVD『デカvsデカ』
買ってすぐDVDを観ることができない。DVDやのに。
ゲームをクリアしないといけないのだが、ホルモンの事めっちゃ詳しくても実に嫌らしい仕掛けが山程盛り込まれておりなかなかスムーズにクリアできないようになってる
しかしクリアしてメインDVDを見る頃には
「ホルモンてこんなバンドやったんや」
「しみゆう奥歯銀歯なんや」
「上ちゃんアテレコ糞やな」
という気持ちに満ちている。ホルモンファンはもちろん、ホルモン知らない人でも驚愕な内容になっている
先日発売された『これからの麺カタこってりの話をしよう』もなんとCDの癖に書籍として販売された
ガッツリな内容のマンガ付きのシングル
特典も山盛り。なかでも面白いのが『腹ペコご贔屓店専用クーポン』腹ペコご贔屓店加入店で贔屓してくれるクーポンが付いてくるという内容
普通こんなこと思い付く?思い付いたとして実行する?アホと言ってしまえばそれまで
でも実際に手に取ったら分かると思うけど全て悪ふざけでこうなったわけでは決してない
それぞれ亮君が伝えたいものを伝えるにはこの方法しかなかったと思える程に考え抜かれた物になっている
CDが売れないこの時代にあえてDLを禁止する執念
もはやネクストレベル、異次元の存在、そん言葉では現すことが叶わない早すぎた才能、30世紀型の先鋭的バンドがこのマキシマム ザ ホルモンなのだ!!!
この魅力が少しでも伝わったら嬉しい
今すぐタワレコいって欲しい
それではまた